銘柄記録11月30日:今週の市場の見方

11/30備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

135A VREINSOLUTION
製造現場に設置するAI外観検査システムの開発・販売を行い、製造業向けのDXコンサルも手がける企業です。週末に動意づいた株価は、AI活用が欧州に比べて出遅れている日本において、エヌビディアやアドバンテストのような“製造側”だけでなく、同社のような“活用路線”へ物色の範囲が広がる可能性を示唆しているように感じます。グロース株が大幅に下落し、関連銘柄も売られていましたが、同社が再び注目されてくると、大きなテーマになっていく余地はありそうです。

4062 イビデン
ICパッケージで世界シェアを持つ企業で、エヌビディアやインテルが顧客です。春先まで大きく売られていた理由は個人的にはよく分からない部分があります。パッケージ基板はAIサーバー向けに大きく伸びていますし、前期に新設した工場も本格稼働して寄与しています。また、株価低迷時にも指摘したコスト削減が収益率を押し上げている印象で、今回の下落局面でも、他社より幅広い営業基盤から注目されやすいのではないかと思っています。

1815 鉄建建設
JR東が出資する持分法適用会社で、鉄道工事だけでなく、マンション建設、道路、トンネル工事にも強みがあります。株価は上昇中ですが、同社の場合、JR東が「自前主義」にシフトしたことから、外注していたものを自社でできる範囲は自社で行う方針を示しています。将来的には、キヤノン電子がTOBされたように、系列企業としての組み入れ期待が意識される可能性もありそうです。もちろん吸収されるかどうかは先の話ではありますが、建設株が主力化しつつある中、PBR0.77倍程度ならば検討の余地はあるかもしれません。

6928 エノモト
半導体・LED用リードフレーム、コネクター用部品の企業で、精密金型に強みを持ちます。コロナ以降、スマホなどの高騰で部品がだぶつき苦しい時期が続きましたが、ここにきて挽回の兆しが見えているように思います。半導体はパワー系が中心となり、高市政策にも絡む位置づけです。時価総額の小ささから嫌われて売られた部分もあったようですが、来期の見通しが本来のレベルに戻る可能性はあり、今期の保守的な数字を踏まえると、来年に向けて期待したい銘柄だと感じています。