円安(12/10朝の講義)
「9日の日経平均は+73円の5万0655円となり続伸。米国株式市場はまちまち。ダウ平均は179.03ドル安の47,560.29ドル、ナスダックは30.59ポイント高の23,576.49で取引を終了した。」
市場の懸念として大きいのは、ドットチャートが“どの程度先行きを意識しているのか”という点で、根本的には「まだ不明」と見るのが妥当なんでしょうね。自分の感覚では、今回を含めて2~3回の利下げ期待を市場はすでにある程度織り込んでいそうなんですが、実際には経済指標が崩れているわけでもなく、むしろ底堅い部分も多い。中立を重視する中央銀行なら“様子見”という判断も十分考えられるわけで、だからこそ今の強さがどこか不気味なんですよ。とにかくFOMCの発表をしっかり見たいところです。
また、前回の会合あたりから金利見通しのバラつきが目立ち始めていて、今回もそうなるようなら少し怖いんですよね。中央銀行内部で意見が割れていくということですし、恣意的な方向に寄ってきている印象もあるから不透明感が強まります。委員の入れ替えも議長交代のタイミングで起きますし、タカ派の増加が米国政府とどこかで摩擦を生まないのか、そこも気がかりです。
さらに、SQが重なりますから、今日は自分も持ち高をある程度落とすつもりで見ています。ただ、「なぜ強いのか」が説明しづらい強さが出ている局面では、出てきた材料を目先はポジティブに解釈することも多い。そして“その先”には日銀政策決定会合が控えていますが、ここ数日で金利上昇のトーンが急に弱くなってきて、逆に不思議な円安が進行しています。この円安は、正直あまり良い感じはしないんですよね。
2502アサヒ、6503三菱電機、241A ROXX
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