銘柄記録12月17日:今日の市場の見方

12/17備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)

6470 大豊工業
トヨタ系の中堅で、メタル部品やダイカスト製品が主力。金型技術にも定評があります。自動車向けでは欧州が低迷していますが、価格転嫁が比較的うまく進んでおり、関税影響も限定的。国内ではトヨタの増産もあって、四季報でも数字が大きく修正されています。昨日から動きが出てきましたし、PBRは0.3倍台、配当利回りも目立つ水準ですから、年末の地合いでは目に留まりやすい存在だと思っています。


9166 GENDA
エンタメ業界でM&Aと海外展開を進めている企業。事業自体は拡大基調ですが、将来を見据えたのれん代や先行投資が続いています。12月12日の決算発表では減益を嫌気して急落しましたが、内容を見ると設備投資的な側面が強い印象です。売ると決めた人の投げと、長期視点で見る人の買いがぶつかり、出来高が一気に膨らみました。買収したフォトレジスト関連企業が月次で大きく売上を伸ばしており、企業の目利き力という点では引き続き観察しています。


1835 東鉄工業
線路補修など鉄道工事に強く、受注の大半がJR関連。JR東日本が約18.5%を保有している点もあり、以前からTOBを含めた思惑が出やすい企業です。業績は安定成長型で、今後の鉄道分野の技術革新や老朽インフラ更新を考えると、工事費や研究費はむしろ増える方向でしょう。JR東が掲げる「自前化」の流れを考えると、資本関係をどう整理するのかという視点でも、頭の片隅に置いておきたい銘柄です。


6599 エブレン
バックプレーンの受託生産を手がける企業。バックプレーンは分かりにくいですが、通信機器やコンピュータ内部で拡張カードをつなぐ背面基板で、ニッチながら代替が効きにくい分野です。少量多品種生産に強く、特注案件が多いのが特徴。半導体向け需要もあり、技術革新から来る特殊需要が続いています。旧世代製品の在庫整理も一巡し始めており、足元の動きと合わせて経過を見ています。