銘柄記録12月28日:今週の市場の見方
12/28備忘録:銘柄まとめ(推奨ではありません)
7912 大日本印刷
商業・工業用印刷を主軸としながら、産業用高機能材やエレクトロニクス分野へ事業領域を広げている企業です。リチウムイオン電池向けバッテリーパウチや太陽電池用部材、有機ELディスプレイ関連、半導体用フォトマスクなどを手掛けていますが、個人投資家にはやや認知されにくい部分もあります。注目点としては、キヤノンが展開する「ナノインプリント」製造装置向けに、次世代1.4ナノメートル品対応の中核部材を2027年に量産する方針を示している点でしょう。中長期の技術テーマとして、頭の片隅に置いておく存在だと思っています。
7995 東海理化
シフトレバーや各種スイッチ類で高いシェアを持つ自動車電装部品メーカーで、売上の約7割をトヨタ関連が占めています(2025年4–9月期)。今期は営業利益の上方修正を行っていますが、全体としては減益予想であり、「減益幅の縮小」という見方が妥当でしょう。同社は自社で半導体工場を保有し、車載向けカスタムICを手掛けている点が特徴です。中期経営計画では、少量生産から中規模生産への戦略転換を掲げており、その進捗次第で評価の変化も出てくるかもしれません。
6199 セラク
ITインフラの構築・保守を主力としつつ、Webサイトのカスタム開発や顧客管理システムの運用支援も展開しています。エンジニアの社内育成を重視しており、人材戦略が事業の鍵になっている企業です。SI分野ではITインフラ需要が高く、稼働率は高水準で推移しています。農業IT分野への先行投資が短期的には収益を抑える要因になっていますが、高稼働で補っている印象です。技術者育成が進めば、来期以降の収益安定につながる可能性もありそうです。
9201 日本航空
事業内容について改めて説明する必要は少ない企業ですが、「空飛ぶクルマ実装プロジェクト」に採択された代表事業者の一社です。2025年の大阪・関西万博を経て、2026年以降は実用化・商用化に向けた動きが本格化すると見られています。取り組みは、機体開発、サービス展開、通信ネットワークの基地局活用と多岐にわたります。すぐに業績へ反映されるテーマではありませんが、中長期的な話題性や注目度は高まりやすい分野だと考えています。
