こりゅ、逃げるわ(4/7大引けの講義)

「7日の日経平均は-2644円の3万1136円と全面安となり、下落幅は歴代3位となりました。」

引け前に台湾株TSMCの大幅安が発生し、勝負が決まったという感じです。それまでは需給の一巡と損金年出売りで一巡の場面でしたが、本来なら反転してくるパワーが殺され、逆に下がるパワーに変わってしまった印象です。この動きは少し危ないという雰囲気がありましたね。今晩、トランプさんが何かを言い、NY市場が大きく下がった場合に備えているような気がしますが、現実としても崩壊が進んでおり、下がった株の買いを見ていると対抗できない雰囲気が漂ってきています。

しかし、これから具体的に何かが見えるかというと、最初からトランプ氏が市場を壊そうとしているのであれば、この動きは止められません。完全にイニシアチブを握られている状態で、全部をぶっ潰してやり直すという感じで言われている状況です。今晩が市場の山場となり、個別株がまるで鬱憤のように下がっていった場合、アップルなどの動きがTSMCを連想させることになり、普通の運用者は再度考え直すことになるでしょう。損金の再捻出という形で進むパターンになりそうです。

こうした時は我慢ができなくなるもので、個人投資家の追証だけでなく、運用機関も危機感を抱いています。このスピードは、かつてのバブル崩壊の初動とはまた異なるものだと感じます。普通は戻ると思っても、この状況では悔しいながらも仕方がないと感じる投資家が多かったのではないかと思います。トランプの投げにAI相場まで絡んだ投げとなっていますから、しばらくは難しい局面が続きそうです。

7267ホンダ、9684スクウェアエニックス、4307野村総研