目的を考える(4/7お昼の講義)

緊急事態として、石破首相が米国大統領と急いで話をしなければならないと話していましたが、何を言うべきかという点で、「不公平なことはやっていない」「言うべきことはきっちり言わなければならない」と言っているだけで、結局は中身が変わっていないように感じます。糸口を見つけるとか新しい提案をする話は出てこず、先に工場を米国で作ると言ってしまっているので、今更新たな引き出しを開ける必要があるのに、急ぐ割には何も進んでいないように見えるんですよね。結局、「電話するわ」という言葉だけで、重大だと思っていない上司がみんなから注意され、「先方に電話しておきます」と言っているのと同じように感じます。

今朝、トランプ氏に関するニュースを見ていると、彼は各国の工場や資金を米国に持ち込むことや、技術や文化を持ち帰ることを進めていますよね。現在出ていく学者たちは、十分な資金があればいずれ帰ってくるだろうというタイプの人たちだと思います。トランプ氏がイニシアチブを取ったことは事実で、「自分が何かしないとこのままだ」という帝王的な意図が見え隠れしますし、弱い者いじめのような上等な手段を使っているとも言えるのかもしれません。

そのため、首相や政府が事の良し悪しや誠意を見せる段階ではなく、むしろぶつかることが大事だと思います。それができないのであれば、向こうにどうすれば良いのかを言わせるべきだと感じます。抜け駆けや相手の判断ミスを論議しても、向こうが決めたことを覆すことはできません。おそらく、トランプ氏はある程度目的を達成したと言えるので、これからは少し緩むかもしれません。

日程的には、ちょうど10日に確認が必要なタイミングかと感じます。

8058三菱商事、4588オンコリスバイオ、4307野村総研