4月8日:今日の市場の見方

「市場の動揺と小手先の動き」

一応、戻りがあったものの、問題はここからですね。90日延長が否定されても下がらなかったので、実際以上に売られたとしても、今度は企業業績の今期予想ができないため、上値の目処がなく、どこまで下の数字を想定してくるのかという感じです。しかし、昨日はひどい記事が多く、自動車業界の米国での厳しさを書いたものは明らかに時期がずれていて、日経に至っては「大幅安」の記事を同じ構図と写真で4回も流していました。

下げ幅については、朝の大きな下落を写真で載せつつ「日経平均大幅安」と見出しをつけ、その次は「トランプ関税による不透明感」といった記事に変わり、さらに似たような内容が繰り返されていました。何度も流す必要があるのかと思いましたし、明らかに狙った印象を受けました。何と言っても、外資はここで買いにくるので、損金作りができる銘柄の底堅さはなかったですね。

昨日は三菱UFJが朝から異常に売られたのですが、金融界でよく見かける損金作りに使われるタイプの動きでした。チャートを見れば分かりますが、理屈は金利が上がらないということです。しかし実際には、一番保持しやすく、換金に使いやすい銘柄です。朝から大幅安でしたが、一気に戻り、その後何度も大きな売りが来る中でしぶとくカバーしてきて、ようやく来たかなという感じでした。

ところが、実際の自分は、AIの崩壊と関税による不透明感という二つの要素が気になってしまい、買った先物を「一回売っておこう」と小手先で動いてしまいました。結果的に、大きなチャンスを逃してしまったんですよね。台湾TSMCのストップ安までの下落とNYの時間外の大幅安を見て、欧州時間で下値があると思ったのですが、こうした小手先の動きは不要でした。

実際に「この株が?」と思うようなものがストップ安していましたが、どこかで大口投資家が飛んでしまったのではないかと思います。昨日は関連するタイプが一斉にストップ安になっていましたから。いやはや、くたくたのポイントの日でしたが、その疲れがあったため、小手先で動くべきではなかったと反省しています。

米政権、関税90日間停止の報道を否定 「フェイクニュース」:ロイター2025年4月8日午前 2:13