5月19日:今日の市場の見方

市場は波乱含みですが、昨日お昼にも書いたように、「売られても強い」と感じるのは、追随売りが思ったほど出ず、セリングクライマックスになっていないからなんですよね。投資家心理としては、良く言えば「冷静」、悪く言えば「しらけた」市場で、「もうええわ」と力なく呟くような雰囲気があります。

やっと下げ止まった株が、昨日は諦めから投げられ、買いも続かないからダラダラした動きになる。その中で、ヘッジファンド都合の売りが重なった、そんな印象です。

一方で、アルゴ売りで一気に下げても、それが切れると反発するような場面もありました。前場はそこへヘッジファンドの中間決算に伴う売りも重なったから、なかなか止まらなかったんですよね。ただ、投げに対する買いの反応速度はかなり速く、板が薄い分だけ急落しやすい反面、買い余力そのものはまだ残っているように感じます。こういう市場は、逆に上へ向かい始めた時の方が厄介かもしれません。

結局、この市場の方向性は日米ともに一定の資金不足感がある中で、個人投資家の資金力は意外に強く、AI運用が「上」に舵を切るのか、「下」に振るのかで決まってしまうような状態です。そして、その時に何を材料として使うのか――そこが新しい運用の鍵になっています。

業績面では、「思ったより悪くない」という見方が増えてきましたが、ホルムズ問題を抱えている以上、まだ簡単ではありません。ただ、米国の一人勝ち状態というのは簡単には崩れないですし、中東から原油が十分に出てこない限り、米国産原油が高値で取引される状況は続くので、今はかなり有利な立場なんでしょうね。

その結果、米国はインフレをある程度吸収したような雰囲気があり、金利も「下げられないが、急低下もしない」という状態。一方、日本は日銀が物価見通しを強めている分、金利はじわじわ上方向を意識されやすい。ただ、市場そのものは、米国国債安による金利上昇を強く織り込み始めています。

問題なのは、こうした事実関係を整理するような記事は有料になり、煽り気味の記事ばかりが無料で拡散されることなんですよね。だからこそ、そこを少し考えて動かないと危ない、そんな空気が出てきている気がします。

そこにAI投資の優位性があり、買いにセットするのか、売りにセットするのか、その“初期設定”の部分で市場が大きく動いているんですよね。現在のレンジは59100円から63000円。この範囲の中で、今日はどちら側へ組みに行くか、そこが焦点になっています。