リスクオン(6/30朝の講義)

「27日の日経平均は+566円の4万0150円となり4日続伸。ダウは432ドル高と続伸、S&P500・ナスダックは最高値更新した。シカゴ日経平均先物は40545(円建て)で取引を終了した。」

今日は源太カレンダーのポイント日ですが、この経済的に不透明な時期に、よくここまで株価が上がってきましたよね。パソコンやスマホの買い替え需要がレベル高く、在庫がとうとう回転したのではないかと言われています。それが事実ならば、8月まで続いて「真夏の大天井コース」だってあり得るかもしれません。ただ、大きいのはリバランス相場が「買い優勢」というのが直近で言われてきたことです。それが動きに拍車をかけたような感じだと思います。そして、関税問題が前に動き始めたという”ニュアンス”が市場に流れ始めたことも大きな要因でしょう。しかし、本当に皆さん、よく空売りしていますよね。

本来は、現状の関税からどこまで変わるのかが重要ですし、カナダに対する対応を見ても「言うことを効かない」ともっときつく扱うという、脅しのような恐怖政治がまかり通っています。なぜ、各国が今回は「個別の国対応」をしているのかはよく分かりませんが、集団で当たらないと無理だと思います。

だから、決まったところでどのくらいの経済効果があるかは分からず、今は課税の%の数字だけが話題になっています。市場が世界の経済から見た日本の株価の位置を割安と見なして、外人買いが進んでいるという発想には違和感があります。市場は、なんだか安心感が強いように見えますが、外国人の買いがポイントというならば、バカンスの時期にはどうなるのかと考えてしまいます。

それでも、夏相場で上がったことは過去にも多かったのですが、これほど難しい経済状況で、日本には選挙も控え、与党の大苦戦が言われています。となると、普通はここで買うのは難しいですよね。それでも、このような動きが出来たという事は、世界投資のバランスが、米国一本だった投資から変化し始めたということだとも考えられるでしょう。

まあ、いろんな事情で株価が上がってきたのですが、ほとんどが需給の影響であって、もう少し説得力が欲しい気がします。物色の幅が広がってきたら内容も変わってくると思うので、私はこうした時には損失が広がらないように、汎用品や好業績の内需株に絞っておいて、動きを確認しながら投資しようと思います。それくらい強い相場であれば、少々出遅れて買っても大丈夫だと思っています。

7731ニコン、8227しまむら、4307野村総研(NRI)