何故にポジティブに(8/12大引けの講義)
日本の言い分が「関税で企業数字が改善される」とか「企業収益が意外に良かった」ということなら、今晩のEUや昨晩の米欧市場が高くてもいいと思うのですが、そうでもないので、自分はこれは日本特有の動きだと思っています。別に弱気ではないですが、日経のように“すべて解決した”かのような記事や、「企業業績が今回良かった」という評価には、自分はあまり賛同できません。株価が上がりかけた時期に、日経は何度も「駆け込み需要」の話を書いていましたし、ノイズというか、せっかくの良いムードを削ぐような話も多かったですよね。
土曜日あたりまで「今後の自動車関税の行方」や「80兆円の使い道」に不安があると書いていた記事は、いったいどこに行ったのかと思うほどの流れで、後場になってようやく「持たざる怖さの買いが入っている」という記事が出て、そこで相場が止まった感じでした。いや、そういう投資家は実際には少ないと思いますし、結局はトレンド追随型で動くCTAの売買に沿った記事だったように感じます。
もしそれが正しいなら、もう少し海外市場も昨日はしっかりしていたと思いますし、今晩に期待があるなら、後場ももう少し高く引けても良かったはずですよね。結局は需給相場なのでしょうが、その需給の動きが、そういう“仕組み的な動かし方”から来ている流れだとすると、どうも気になるんです。なんとなく、その仕組みの強さだと思うと、正直買いにくいんですよね。
8101GSIクレオス、4011ヘッドウォーター、1944きんでん