8月13日:今日の市場の見方
週明けの東京市場は大幅高で5連騰を記録。売り方は総入れ替えでしょう。つまり、買い方の言い分が通ってしまった米国の数値で、一応のゴールを迎えたわけですが、押してもたかが知れているという風に見えてしまうんですよ。本当に厄介な市場は、こうして買い方の理屈が通ったことで雰囲気が変わり、一気に目標株価が4万5000円から4万6000円という流れになってきます。
いや、それが正しいとは思いませんし、肝心なトランプ氏のお小遣い80兆円の話や自動車関税など、日本企業にとって不利なことはまだ多いです。どういう考えで進んでいるのか、その差別化も不明瞭ですよね。ですから今後もこうした不利な部分は残りますし、米国一人勝ちの構図と日本企業の不利は変わらないと思っています。
それでも努力する日本は、その先で共産圏の国が資金持ち出しを禁止するような制裁を受けることもありますが、そういう不利もすべて無かったことにしての「強気」市場は変わっていきます。要するに、悪い部分は見ないようにして、動かなかった米国金利がようやく低下するわけです。最近のFRBの判断は少しおかしかったですからね。パウエル氏の演説も数字を間違えていましたし、他の委員の発言も納得しにくいものでした。
まあ、いずれにしても新しいゾーンに入ったという感じですし、日本株について昨日わかったのは、「買えば上がる」という軽さがあるということ。十分に買い方は利が乗っているので、値付けの回転売買だけで十分という状況になります。なんか癪ではありますが、実際の市場はそう動いていくのでしょう。その代わり、出遅れ銘柄への物色はかなり効果が出ますね。