4月12日:今週の市場の見方
今週の見方
イランと米国の会談は、開催自体が危ぶまれていましたが、とりあえず実施されたという点は大きいですよね。核放棄、ホルムズ海峡、イエメンやイスラエル問題、制裁解除や資産凍結解除といった難題が並ぶ中で、すぐに結論が出るとは思えませんが、部分的に妥協点のようなものが見え始めたという印象はあります。一度でまとまる話ではないにしても、方向としては悪くないと感じています。核問題については過去にもイラン側が歩み寄った時期があり、ホルムズに関しても復興資金の絡みで米国が折れやすい部分はある。ただし、それ以外の論点は交渉材料として簡単には譲れない、そんな構図に見えます。
市場の現状と課題
基本的に景気は2月よりも弱含んでいるという見方でして、物色も跛行色が強く、確認しながら一歩ずつという流れになりやすいと考えています。イラン戦争の影響で極端に下げた局面を振り返ると、その間でも好業績銘柄やメモリ関連のような需要が明確な分野は止まりにくい動きをしているように見えます。昨年秋に理解しづらかった動きも、今年はある程度理解されており、企業の問題というよりは、運用側の決算売りや急落で損失を出した外資の益出しといった需給要因が大きかった印象です。そして3月末には史上最大規模のリバランス売りがありました。
今後の展望
こうした流れを踏まえると、「分かりやすいものは買われやすい」という構図の中で、メモリ関連が個別に反応し、日経平均の寄与度の高い銘柄が動いたことで指数全体の反転につながったという見方も出来ます。根底には企業業績への安心感があり、半導体の中でもAIの進展に伴うソフト系の調整など、少し構造の変化も見えています。セキュリティ関連などはもう少し様子を見る必要がありそうです。一方で、空売りが積み上がったメモリ株や、米国投資に絡むプラント・原発関連、さらに週末に動き始めた宇宙関連など、政策や資金の流れが見えやすい分野は注目されやすい状況です。特に宇宙分野は政府の重点項目にも入っており、小型株中心に動きやすい環境が整いつつある印象です。
最後に
こうした相場は、景気が極端に悪化しない限り全面的なクラッシュにはなりにくいと見ています。特に米国は産油国であり、そこが経済を支えられる限り、資金は分散ではなく集中する可能性もあります。S&P500が200日線を回復したことも一つの象徴で、空売りの多い好業績銘柄は注目されやすい流れです。ただし、既に上昇したものを追うのは難しく、出遅れや別のテーマ銘柄を見直す必要があります。もちろん、米国の信用低下やクレジット問題、欧州インフレといった懸念は残りますが、今回の上昇は売られ過ぎの反動という側面もあり、このパターンは夏場に再び出てくる可能性も意識しておきたいところです。
米イラン協議、相違残しいったん終了 再開時期は明示せず:ロイター2026年4月12日午前 10:16
