5月29日:今日の市場の見方
非常に難しい流れですよね。正直、この市場ほどやりにくい市場もなかなか無いと思います。とにかく個別株の流れが短命で、全体としては下げ基調に見えるのに、日経平均だけはどんどん上がっていく。手が出せずに見ていた銘柄は上がる一方で、持っている株は下がるような展開ですからね。しかも、売った株はその後もしっかり上がる。そこに資金が入っていくのを見ると、本当に歯がゆい流れです。
苦労した割に結果が出にくい市場だから、どうしてもイライラしやすいんですが、今は「中身」をどう見るかが本当に難しいんですよね。一ひねりしながら考えていかないといけない。つまり、半導体が活況なのは分かっているわけで、普通なら「そこから何が潤うのか」と考えるべきなんですが、今の市場はまず銘柄から入る投資家が多い。そこが少し危ない気もしています。
本当に必要なのは、その技術を支える周辺部分なんですよね。そう考えていくと、化学技術という分野が自然と見えてくる。
逆に言えば、ホルムズ海峡封鎖による石油化学製品不足があるなら、普通は化学株なんて大幅減額でもおかしくない。それなのに、なぜここまで強い決算見通しが出てくるのかと考えれば、自ずと答えは見えてくるんですよね。
それに、以前から話してきた積層コンデンサーの必要性も、今は村田製作所を中心にものすごく評価されています。でも昨年は、そういう銘柄を言うと笑われるような雰囲気でしたからね。
結局、他人の評価ではなく、自分で評価していく市場じゃないとうまくいかないんだと思います。今は日本製鉄(5401)を研究していますが、自分は市場全体が思っている以上に評価しています。もちろん、「今すぐの主役」という銘柄ではないんですがね。
