4月6日:今週の市場の見方

今週の見方

NY市場での大幅安を受けて、日本株は夜間取引でも確認できるように、先物は週末の引けよりも1600円ほど安い位置で推移しています。今回は「売る理由」がはっきりしているため、値幅は出るものの、時間的には短いと私は思います。上昇局面では、総体的に時間がかかるものの、選択された銘柄は集中的に買われる傾向があると考えています。

現状、NY株をはじめとした世界同時株安が影響して、損金作りの売りが連鎖しており、その中で「戻り売り」をしている投機筋の動きが中心になっていると見ています。

市場の現状と課題

トランプ関税以降、企業が抱える混乱が数字として現れることも考えられますが、不確定要因時の基本的な考え方は企業の実態を見極めることです。コロナ時と同様に、PBRを基本にして底値が見えてくるはずです。技術や資産の増加が見込まれる今、33000円から下は2000円程度と予想されていましたが、実際にはその予想よりも急速に進んだという印象です。

今回の特徴は、「売る理由」と「買わない理由」がはっきりしていることです。とはいえ、本当にこの動きが進んでいくかどうかは別問題で、企業資質まで売り込まれるような展開であれば、下がりにくくなる可能性もあります。実際、この場面で下がらない株式は多く、換金売りに対応する形で買い向かうことができる銘柄もあります。

今後の展望

基本的に市場では短期的な売買が多いですが、長期的な視点を持って投資を考えるべき時だと思います。その場合、「関税の影響が少ない」、「世界シェアが高い」といった点を考慮した銘柄選択と、買わなければならない事情や今後話題になる企業を選ぶことも大切です。

市場の動きが分かりにくい中、日経平均や大きく下げた銘柄から挑戦しようとする傾向がありますが、そのような株式は市場が弱くなると過剰に反応して売りが集まり、結果として投げ売りになることが多いです。そのため、「この位置からなら」と買ったはずが、間違えた気がして投げてしまいやすいです。

最後に

おそらく週末の夜間先物の動きには、こうした過剰反応が多く含まれていたのではないかと思います。長期的な視点で投資先を選び、内需型の銘柄に投資をすることは常識的な判断だと言えます。日経平均が市場のマネーゲームに過ぎないように感じます。冷静に見極めましょう。