経済の破綻(4/4お昼の講義)

ここで相場が止まるのが普通だと思うのですが、企業の収益が見通せない現状と、戦々恐々とした企業の動きに対して、政府が「根気強く交渉を行う」とか「税率の根拠を聞きたい」といった悠長な発言をしていることで、ギャップと恐怖が広がった前場の展開だったと思います。特別な需給悪化は見られませんが、このような状況では売り手に対して買い手は限られ、買戻しも一巡しているため、先行きの不確実性から「持ちたくない症候群」が広がっている印象です。

ただし、通常の貿易問題であれば、この水準の下落はすでに大分織り込まれているとも考えられますし、バブル崩壊のような破綻に向かうにはまだ少し早いというのも事実です。しかし、多くの人が「経済破綻が始まった」や「資本主義が壊れた」といった見方をしており、下値がどこまであるのかが不明確な状態です。そのため、短期売買はあるかもしれませんが、本格的な取引は今期の業績予想が出るまで難しい状況と言えます。現時点では、電鉄やガス電力の銘柄に注目が集まっているのが現実です。

それでも、そうした銘柄は意外に買われているため、投資は進んでいるという印象を持っています。イーロン・マスク氏が撤退する可能性が高いと語っているにも関わらず、その話題はあまり取り上げられていないのが不思議です。悪い話の方が理解しやすいというのは、やはり人間の心理なのでしょう。米国のS&PはEPSが下がるという話の方が注目されていますね。

厄介な週末となりそうですが、これをどう乗り越えるかが鍵となりそうです。

4502武田製薬、4812電通総研、4551鳥居薬品