2月26日:今日の市場の見方

昨日は、メディアの誘導にかなり翻弄された印象があります。報道の流れだけを整理すると、高市ギフトの件は法的には問題はないとされ、かつて問題視された石破元首相の「怪しい」資金の話とは性質が異なるという整理もできます。論点は法違反というよりも、その是非や意義の問題でしょう。「お菓子は良くてギフトはどうなのか」といった論調もあり、昨日は朝から高市バッシングの記事が目立っていました。

そこにトランプ関税の“第二幕”が重なります。現行関税に上乗せという形の報道は、当然ながら重く受け止められます。ただ、自分はTACO的な側面もあると見ていますが、テレビなどでは深刻なトーンで伝えられるため、市場は上昇しながらも「買いにくい」空気を作られていたように感じます。

さらにイラン問題や、日本人記者拘束のニュースまで重なり、買い材料よりも買いにくい材料が並ぶ構図でした。いわば、心理的な罠が多い一日だったと言えるのかもしれません。

ところが後場になると、そうした空気を打ち消すかのように、日銀の新委員人事をポジティブに解釈する流れが強まりました。実際にはリフレ派が1人増えたという整理であり、本質的な構図が大きく変わったわけではありません。為替面でも極端な材料が出たわけではなく、仮に金利上昇が抑制的という見方になれば、円安方向という解釈も成り立ちます。その場合、内需型のインフレ対応銘柄という視点も出てくるはずですが、そうした議論はあまり前面には出ませんでした。

結果としては、「株が強い」という展開そのものを煽るような空気が広がった印象です。為替や債券の動きがそれほど大きく反応していない点を踏まえると、実態としては60000円コール周辺の売り手仕舞い、つまりポジション調整の側面が強かったのではないか、という見方もできるでしょう。