ニュース情報の拡散(3/3お昼の講義)

イラン紛争が「泥仕合になるのではないか」というイメージを、多くの人が持ち始めているように見えます。米国の当初の思惑とはやや異なる展開になっている、という受け止め方も広がっているのでしょう。現状、軍事的な攻撃は中東地域の軍施設に向けられているとされていますが、一方で相手側にはテロ行為に長けた勢力がいるとの見方もあり、世界各地の米国大使館や誘拐といった連想が拡散していきました。そうした想像が市場心理を圧迫し、もともと重さを抱えていた相場が一段と売られる展開になったように映ります。

タイミングよく「爆発」といった情報が各所で拡散され、警戒感が強まっていきました。そして11時15分という、後場を意識し始める時間帯に、日経新聞から「日経平均、一時1000円超安。企業収益に影響」といった見出しが伝わり、そこで諦めの売りが出たようにも見えました。その後は、売り方の買い戻しとみられる動きも入り、後場に向けて改めて売りが優勢になるのか、それとも押し目と見る向きが出るのか、という分岐点にあるような印象です。

もっとも、実際に影響が全くないとは言えないにせよ、ネット上の情報拡散によって心理的に追い込まれた向きも少なくなかったように感じます。ちょうど金融機関の換金売りが出やすい時期とも重なっているため、相場が重たいのは事実としても、企業側がそこまで深刻な前提で動いているかというと、やや温度差もあるのではないでしょうか。当然ながら用心はしますし、「長引いたらどうなりますか」と問われれば慎重、あるいは悲観的な言い回しになりやすいものですから、どのような説明をしても弱気に受け取られがちな局面とも言えそうです。

こうした日の後場は、売り方の回転が効きやすく、売り買いどちらにも振れやすい地合いと見ることもできるでしょう。13時前後の値動きが一つの判断材料になるのかもしれません。昨日、半導体関連が下げ渋る場面があっただけに、改めて売りの対象になれば買いが入りにくい市場環境でもあり、なかなか難しいところです。前場の動きを振り返ると、仕掛け的な動きというよりも、ネット上で悲観的なニュースが拡散され、それに反応した面が大きかったようにも感じられます。

6701NEC、9337トリドリ、6501日立