5月3日:今週の市場の見方
今週の見方
市場は非常に難しい局面にあります。ここであれこれ書いていても、連休中に情勢は簡単に変わってしまう。加えて、Xなどの情報は見る側が遅れて受け取ることも多く、「イランが新たに提案」というニュースも、すでにトランプ氏が「中身が気に入らない」とコメントしていたことを知っていても、改めて流れてくると「進展があったのか」と感じてしまうことがある。同じ記事を何度も回すような状況では、正直なところ信頼しづらい。「EUに関税をかける」といった話も、信じる・信じない以前に、もう聞き飽きた話になってきている印象です。
市場の現状と課題
こうした情報環境もあって市場には疲労感がありますが、資金そのものは余裕があるように見えます。本来なら、出遅れグロースや売られすぎ銘柄、あるいは安定決算のバリュー株へと向かうのが自然で、不動産や商社、銀行といった「収益の読みやすいもの」が入れ替わりながら上昇してきた流れもその一つでしょう。好決算銘柄が動く局面では指数も強くなりますが、その熱が引くと日経平均は失速気味。週末の動きを見ても、積極的に買いが集まっているという感じではなく、「連休明けに何を買うのか」という様子見の空気が強いように感じます。
今後の展望
買いの根拠は今期見通しや将来期待とされますが、実際には瞬間的な売買も多く、週末の脆さにつながった面もあるでしょう。高市政権はうまく舵取りしている印象はありますが、環境自体は決して良くなく、原油は下がらず、米国経済は想定以上に強い。その結果、日本は円安になりやすい状況が続いています。AIアルゴの反応も以前とは違う印象で、もし過去のパターン通りに再度為替介入が入るような局面になれば、2024年のような株価の急変も頭に入れておく必要がありそうです。
決算発表は進んでおり、全体としてポジティブな見方も多いですが、本当にその評価が妥当なのかと感じる場面もあります。半導体は良好でも株価水準とのバランスから短期資金中心の動きになりやすく、次のテーマとしては食品や国内インフラなど、政策に絡む領域にも目を向ける必要があるのかもしれません。時期的には、外資の中間決算で動きにくくなる5月後半、あるいは売買の性質が変わる6月初、さらにホルムズ情勢次第では7月後半にかけて見直しが必要になる場面も想定されます。
最後に
日経平均が6万円という水準にあった以上、仮に1割程度の調整があっても、それを過度に特別視する必要はないでしょう。これまでも似た動きはありましたし、そうした変動は常に意識しておくべきものです。むしろ、ホルムズを巡る問題は企業が考えるほど単純ではなく、もう一波乱あってもおかしくないという感覚もあります。こうした時期特有の不安定さをどう乗り越えるかがポイントで、秋に向けてもいくつか気になる材料は出てきそうです。
気がつけばもう5月。ここまで来る間にも何度も波乱があり、正直なところかなり消耗しています。「TACO」も聞き飽きて、少し休みたいと思うのが本音で、昔の上司が同じように疲弊していたのを思い出しますね。
