7月9日:今日の市場の見方

なんとなく強い感覚があったのに、後場になって急に流れが切れた、そんな印象の昨日でした。どうしても引けにかけての売りや半導体への売りが出るので冴えない展開になりますが、それでも半導体は押したところを拾えば日計りでは比較的取りやすく、キオクシアも価格帯を見ながらなら十分対応できる動きでしたよね。ですから、弱い市場というよりも、「売りが出る市場」だったという印象です。大引けにうまく焦点を合わせ、買いを入れずに先物売りを仕掛ける形がはまっていましたよね。

そういう時の下落は買える場面でもあるんですが、そこまで慌てて動く必要もないと思っていた人が多かっただけに、大引けの安さには驚いたんじゃないでしょうか。ラスト5分は板寄せの状態になるので、いくらで引けるのか分からず、参加できない人も多いんですよね。そういう時に玉を握っている外資は好き放題で、ザラ場は売りを重ねて水準を下げ、大引けの売りできっちり回収する。上げさせないための売買という印象でした。

自分たちで大引け値を決められるような状況になれば、本当にやりやすいでしょうね。そういう制度を当局が外国人投資家のために作ったのではないかと思ってしまうくらいです。恩恵を受けるのは、クロス取引を主体とする一部のファンドや海外勢くらいで、普通の投資家にとっては本当にやりにくい市場です。昨日の動きが一つの布石だったとすれば、明日はすでにSQですから、大引けを意識する必要は薄れます。その分、意外と高くなる場面もあるのかもしれませんね。皆には「引けが怖い」と思わせながら。

まあ、そうした日本市場を軽く見たような投資が続いている印象ですが、今になって「メモリ価格は増産で下がる可能性がある」という話が出てきても、「それ、今頃言う話なの?」という感じですよね。ここからもう一段、市場が動くには何か新しい材料が欲しいところですが、結局は決算勝負になるので、また半導体が中心という流れなんでしょう。実際、決算が良いのはその分野ですから仕方がありません。ただ、自分が以前から言っていたのは、「増産が相次ぐ中で、本当に価格を維持できるのか」という点です。そのあたりは、ある程度市場も織り込み始めていると思うんですよね。