4月21日:今日の市場の見方

高いレベルで考えたいこのポイントは、逆に「上がる」という直感的な感覚や、人の噂で動いてしまう傾向が出やすいところでもあります。仕方がない部分もありますが、それだけ回転が効いている相場とも言えるんですよね。先週発表された投資主体別動向で、「日本人が売っているから下手だ」という見方もありましたが、本当にそうなのかという気はします。3月の下げ過程で買った株式が回転している面もありますし、4月頭に材料株を仕込んだ人はそれなりに利益を取れているようにも見えるんですよ。

日本人はあまり人を褒めないし、そうなりたいとも言わない傾向がありますが、欧米では「自分もそうなりたい」とか「上手いな」と評価する文化がありますよね。ただ、日本では下で買ったことは評価されにくく、売った後に上がると「下手だ」とレッテルを貼られやすい。自分自身も売ったら上がる場面が多く、そういう意味では下手な部類かもしれませんが、水準を見ながらポジションを100%から70%程度まで落とすような対応はしているつもりです。

ただ、その中途半端さが裏目に出ることもあって、利食いを我慢したものが急落したり、売ったものが思った以上に上がったりと、「それはないだろう」という動きもあります。苦笑いするしかない場面ですが、資産全体としては過去最高水準に近づいていますし、パフォーマンスは日経平均ほどではないにしても、自分なりの安定感はあると感じています。どこかで大きく取れる場面が来てほしいと思いつつも、この市場はなかなか思い通りにはいきませんよね。焦って逃げると上がるし、多くの人が安心できるものはすでに買われているから、こういう時間帯は手が出にくいということだと思います。

細かい心理の話になりますが、今の水準は上にも下にも振れやすい位置にある以上、ポジションを少し抑えるというのは自然な行動だと思います。そう考えると、投資主体別動向はむしろ理にかなっているとも言えますよね。その結果として、強気の流れが続くなら、資金はより先端の銘柄へと向かう可能性もあり、実際に資金は積み上がりつつありながら、上値ではやや重さも感じ始めている局面だと思います。