5月11日:今日の市場の見方

この市場は本当に強いですよね。1日の売買を見ていると、「明日が怖い」という感覚で皆が動いているんですが、結局は翌日下がれば買えば良かったとなるし、失敗したと思っていても助かってしまう。それだけ地合いが強いという事なんでしょう。ただ、指数ほど手元の資産が増えている訳ではないから、なんだかつまらない強さなんですよね。先日も書きましたが、日経平均が3000円上がった日に、自分の感覚では300円高くらいの恩恵しかない相場で、だから逆に、上がっても売る気が起きなくなってしまうんです。

その分、下げ始めた時は皆が慌てるんですが、この相場はある意味で“ビギナーズラック”が大ヒットしているような部分もあります。昨年から話していた第二波型の株式が、ここに来て大きく値を上げていますからね。そういう銘柄って、自分みたいに色々考えすぎると怖くて持てないんですが、ビギナーの方は意外と平然と持ちこたえられる。まあ、それが本来の投資の姿なのかもしれません。ただ、現場で日々見ていると、その銘柄がようやく動き始めた時に、「やっと上がった」と思って売ってしまうんですよね。

昔のように市場全体が上がる相場なら、持っていれば自然と利益になります。しかし、今のような非常に難しい市場では、ピンポイント物色の怖さを皆どこかで感じていますし、全体はバブルじゃなくても、個別株だけがバブル化する場面をIPO相場などで見てきた記憶があるから、どうしても慎重になるんですよ。現状で言えば、ホルムズ問題は残っていても、ある程度落ち着くなら企業収益は高いままですし、金利も低い。そう考えると、循環の中で買えるものがある調整相場とも言えるんですよね。

ただ、肝心のホルムズ問題自体が分かりにくいですし、常識的に見れば日経平均寄与度の高い銘柄はかなり買われています。そうなると、自然と普通の株式へ目が向くんですよね。いわゆるNT倍率投資の逆流という話になるんでしょうが、本当に下がる時は出遅れ株も一緒に下がるし、逆に上がる時は、まず先に人気化した銘柄から動くんです。頭では分かっていても、結局は祈るしかなくて、なかなか手が出せない市場なんですよね。