沖縄には海がない(6/22朝の講義)

沖縄というところは、空港からモノレールに乗って会場へ向かったものですから、見えた景色はビルとアスファルトばかりで、「意外と街なんだな」という印象でした。感覚としては吉祥寺から国分寺へ向かうような感じでしょうか。海が見えるものと思っていたんですが、講演が終わって帰る時は話し込んでいて見そびれましたし、飛行機から見られるかと思ったら、窓際の方が頑なに窓を開けてくれず、結局まったく海を見ないまま帰ってきました。昨年の北海道日帰りもそうでしたが、振り返ると「沖縄には海が無いんだな」という気分になっています。

市場の方は、完全に昨年の米国で見られた「マグセブン相場」のような雰囲気になっています。対象を絞り込み、それ以外は株式ではないかのような物色です。そこへ日経平均の水準から来る年金などの売りが出て、投資対象から外れた銘柄は誰も買わない。一方で、仮に日経平均が下がったとしても、「どのテック株を買おうか」という発想になっています。ただ、1か月前と比べると売買代金は増えているのに、キオクシアに参加している人数は減っている印象です。以前は300万円程度で参加できたものが、今では1,000万円近い資金が必要な水準になっています。値が上がったこともありますが、持ち資金の問題から参加できない人も増えている。つまり、参加者そのものも二極化しているということなんですよね。

こういう時に「下がる株だから」と考える人も多いのでしょうが、自分はもう少し先の長い目で見た時に、今のテック株以外にも有望なものは多いと思っています。米国でも、その後に投資対象が変わっていったことは思い出しておくべきでしょう。別にバリュー株が良いと言いたいわけではありません。ただ、電線株が評価されたという事実を考えると、「類似材料の深掘り型」から始まり、自分なら「同じ材料を持ちながら株価で負けている銘柄」を探したくなります。極端な相場は最後が一番良く上がるものですが、今の市場は片手で数えられるような銘柄で支えられているだけに、少し工夫しないと急に止まってしまう気もするんですよね。

今週は米国年金の運用見直しの週でもあります。彼らの中には債券投資という見方も出始めていて、現状の市場とは好対照な発想です。運用というのは一人でやるものではなく、多くの人が集まって行うものですから、色々なものが物色されてこそ活気があると言えると思うんです。今は非常にお金を持っている人の都合で動いている市場という印象があります。スペースXだって時間が経てば売却可能な株数は増えてくるのに、その話題よりも将来への期待ばかりが語られています。NTTだって二次、三次と売り出しが続くたびに株価が重くなっていった記憶は、皆持っているはずなんですよね。

なんだか少し歪な市場に見えるんです。

6758ソニー、1963日揮、4554富士製薬