6月19日:今日の市場の見方

この勢いは行くところまで行かないと止まらない、と書いたのが一昨日でした。それから日経平均は3,000円近く上昇していますが、まだ「行くところまで来た」という感じがしないんですよね。引け前になると必ずと言っていいほど売りが出てきますし、明日に持ち越したくない資金や換金売りが大引けで出ていることは確認できます。それでも翌朝になると何事もなかったように買われるのですから、本当に恐ろしい市場になったと思っています。

物色の範囲も徐々に広がってきています。買われ過ぎた銘柄が一息つきたいタイミングで、ファーストリテイリングや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどがうまく循環しながら市場を支えています。そして今日あたり、フジクラの好決算をきっかけに銘柄の流れが変わるようなら、市場の活性化という意味でも良い動きになりますよね。さらに深掘りの流れでは、関電工のようなデータセンター関連から建設分野へ広がっていますし、不完全ながらもプラント関連の一角にも資金が向かい始めています。

加えて化学株にも余力がありますし、情報システムなど内需型の企業にも力強さが見られます。意外なところでは、自動車関連の環境も少し改善してきたことが確認されています。もしホルムズ海峡問題が落ち着くような流れになれば、それまでの業績懸念が後退する可能性もあり、市場全体が一気に強気へ傾く「行った行った」の展開になるのかもしれません。ただ、「好事魔多し」という言葉があるように、見落としている部分もあるでしょうし、イラン情勢もまだはっきりしたことは分かりません。加えて、ウクライナ情勢も少し動きが大きくなってきており、無視できる状況ではないと思っています。

いずれにしても、今の市場はある意味で熱狂状態に近いですよね。こういう時は多くの人が意見を聞かなくなります。買えない、買わないと言っていた個人投資家も、昨日あたりから動き始めたように感じますし、売り方は売りにくく、先物市場もかなり軽い状態です。AI相場だけに、シナリオが最高の形で織り込まれている間は止まりにくいのでしょう。しかし、組み替え需要もありますし、SOX指数がこのまま一直線に推移するとも考えにくいですよね。数量の増加と現在の株価水準を掛け合わせた先読み収益だけで評価するのは、少し危うさも感じるんですがね。