6月23日:今日の市場の見方
あえて今ここを狙うかどうかという部分で、この市場は少しITバブル時の買われ方に似てきた気がするんですよね。買うタイミングがとにかく早く、「遅い」という発想がなくなっていて、それを「売る理由がない」という言葉で表現しているように見えます。ただ、実際には高く評価されている株式と、売られ続けている株式との間に、それほど大きな差があるのかというと、少し考えてしまう場面もあります。つまり、市場は業績だけではなく、選択的に売買しているようにも見えるんですよね。フジクラだって好業績企業ですが、その前には大きく売られていました。あそこまで売り込まれる理由が最初からあったのかと言われると、自分には少し違和感があります。
要するに、数字はすでにかなり織り込まれているということなんでしょう。リスクパリティ型の投資は短いサイクルを重視しますし、個人投資家が乗りにくいスピードでここまで上昇してきました。そのうえで、今度は2年後の予想まで組み込み始めている。普通ならどこかで疑問が出ても不思議ではないのですが、市場がここまで上昇してくると否定的な見方は影を潜めてしまいます。そして買う銘柄も、その延長線上で選ばれるようになり、最近は国内勢も上昇理由を書き始めていますよね。
ちょうど欧米年金が換金を行う時期でもあります。本来なら全体に売りが出てもおかしくない場面ですが、これまで様子見だった資金が強気転換し、選ばれた銘柄だけを買いに来ているように見えます。だから持ち株は安いままで、売った銘柄ばかりが上がるという状況が生まれてしまうんですよね。
そういう環境の中で、「下がる余地がない」という考え方には少し疑問もあります。今は強いとしても、その後どうなるかは別の話です。過去を振り返ると、ITバブルの後に評価されたのは、当時の主役銘柄ではなく、技術革新を活用した企業でした。
歴史は繰り返すと言います。だから自分は、集中して買われている銘柄の対角にあるものを探す姿勢と、強いテーマをさらに深掘りする視点、この二本立ての考え方に今のところ変化はないんですよ。
