決められない国(8/3朝の講義)

2026年8月3日 朝の講義

せっかく反発しても、一つは買い気が薄いことと、買う人が「今」しか見ないから、重い上値と感じてしまうんですよね。ですから、典型的なのが週末のアドバンテストで、誰もストップ高まで買えとは言わないのに、売り方が躊躇している間にストップ高になり、その買い気配のたびに迷った人の売りが来る中、弱気筋が重いと思って売却。後場には売りが売りを呼んだような格好になって、失速した後に、引け後はキオクシアの判断しにくい決算発表となりました。

このキオクシアの決算内容は、通常ならポジティブであるし、分割は想定の話であり、分割そのものは企業価値が変わるものではないですからね。それに5%以上の自社株買いはサプライズと取ってもよく、昨年比31倍の収益は、今後の伸び予想も加味したら、市場の落ち着きから一考すべき内容です。各社のコンセンサスは10万円以上の目標値に水準を合わせたものだから、コンセンサス以下は誤差の範囲で、普通ならば買ってもおかしくはないと思うんですよね。

しかし、実際は夜間で急落するように、分割して株数が増えたら余剰株式の売却が始まるとか、動きが鈍くなって妙味がないなど、企業の要因とは違うところから売り要因が出てくるんですよ。日柄的にまだ足りなかったし、リバウンドを短期で達成したから妙味もないということなんでしょうね。

ただ、今回の決算で理解できたのは、株価は下がっても企業は変わっていないし、AI・テック業界はやはり好調が持続していると思われることです。もちろん、それまでに売られたバリュー株だって、なかなか良い数字です。今後の伸びも期待できるものが多いですね。しかし、中には来年の数字まで買った部分や、誇張した買い煽りもあって、二度とその高値には届かないものもあるのでしょう。そういう消去法から、今後の展開は始まると思われるので、自分は個別物色だと思っています。

小型で高シェアのAIに行くか、ひと押しあった小売などの内需という見方があります。今日の前場でしぶとさが出た方に注目したいですが、日本人は動揺に弱い面があるので、行き過ぎたら少し考えてみようかと。

7995バルカー、8309三井トラスト、4047関東電化