市場の底力(6/5朝の講義)
3日の東京市場、日経平均は大幅反発。終値で前日比1,667円89銭高の6万8,402円13銭となり、終値ベースで初めて6万8,000円台となった。TOPIXも史上最高値を更新。米国株式市場は反落。ダウ平均は620.72ドル安の50687.07ドル、ナスダックは239.92ポイント安の26853.98で取引を終了した。
下がっても強いと思わせた市場は、NY市場の切り返しもあって、今日も底堅く始まるのかもしれませんね。ただ、「半導体が下がった」と言われても、実際には強さを維持している銘柄も多かったという印象があります。一方で、売られている銘柄には割安感が出てきているものもあり、バブル的な熱狂がある反面、冷静に見れば選択肢は広がっているとも考えられます。ただ、モメンタム相場というのは強い銘柄へ資金が集中するため、瞬間的な盛り上がりはあっても、その勢いの持続性を測るのは難しいんですよね。
株式投資の難しさというのは、本来は長期で考えようとしていても、翌日に日経平均の変動や個別株の急落で買値を割り込んでしまうことがある点です。そうなると、どうしても薄利を積み重ねるような売買になりやすく、「しっかり利食いする」という発想が強くなってしまいます。結果として、長期投資を続けにくい心理状態になってしまうんですよね。
だからこそ丁寧に進めようと思うのですが、その慎重さが逆に短期売買へ向かわせることもあります。そして、高い位置にある銘柄ほど値動きが大きく効率が良く見えるため、売ったらさらに上がるという経験を重ねると、「売ったらもう買えない」という発想になってしまいます。そうなると、本来はリスクが高いはずの銘柄を持ち続けるという、少し不思議な投資行動にもつながるんですよね。
本来であれば、位置が低く評価も割安な銘柄を長く保有するのが王道だと思います。しかし、今の市場の強さは、そうした当たり前の感覚を鈍らせてしまうようなところがあります。
そろそろ流れが変わるのではないかと思いながらも、昨日の強さを見ていると、結局また同じような銘柄に資金が向かうんですよね。そこが今の相場の難しいところだと思います。
4097高圧ガス、4680ラウンドワン、4506住友ファーマ

