7月8日:今日の市場の見方
この市場は難しいというか、昨日の前場でもおかしな流れについて書きましたよね。厄介なのは、良い決算や経済指標が出ているだけに、本来なら売る理由が見当たりにくいことなんです。ただ、以前から指摘してきたように、良いところだけを織り込んで描いた将来像も、「増産」というシンプルな要因で価格バランスが崩れることがあります。それでも複数年契約という手法を採用している企業は増えており、その点では、過去ほど半導体市況が大きく崩れにくいという見方もあります。
というより、今年の半導体相場は「投資先」として選ばれた側面が強かったと思うんですよね。マグニフィセント・セブンから生まれた資金が、為替、原油、金、そして半導体へと向かった流れでした。だから、その資金の次の行き場が限られる中では、再び為替なら円安狙い、売りなら国債というような展開も考えられます。そうした兆しが見え始めると、市場は売りポジションを取りやすくなりますし、これまで指数を避けて個別株に向かっていた売りが、今度は値幅の取りやすい指数へ向かい始めた、そんな見方もできると思います。
今日からはETFの配当金捻出に伴う売りも出てきますし、サイクルを考えると、ここまで反発してきたバリュー株も一度休みたくなるタイミングです。そうなると、調整している半導体株に見直し買いが入るかどうかがポイントになりますし、それが入らないようだと、少し深い調整という印象も出てきますよね。7月のSQは、外資系がバカンス前のポジション調整を進める時期でもありますから、一気に利益を確定させる動きが出やすい。ちょうど市場の流れが変わりやすいタイミングとも重なるだけに、今日はなかなか興味深い一日になりそうです。
嫌な材料も多い市場ですが、素直に「買われ過ぎた分の調整」と経済の実態を踏まえて次の狙い場を探すのか、それとも怖さが勝って離れるのか、その見極めが大事な局面だと思います。外資はこういう場面で「買わせないAI」のような売買を仕掛けてくる印象がありますし、買い戻した後に買い手がついてこなければ、再び売りをぶつけるような展開も考えられます。毎年この時期は、配当金捻出売りと言われながら大きく下げる場面も少なくありません。源太カレンダーの統計を一度見返してみるのも参考になると思います。
