USスチール買収成立(6/16朝の講義)
やっと漕ぎつけたという感じですが、反対していた労働組合はどうしたのでしょうかね。最初から鉄鋼労働者の組合は規模が小さいため、何かプラス面があったのでしょうか。トランプ氏も選挙が終わってから態度を豹変させましたが、財務的にはもう難しいと判断していたのは確かでしょう。とはいえ、これから日本製鉄の出費はかなり大きくなるでしょうし、あの給与体系と将来の保証を維持しつつ、採算が合うかどうかは微妙です。生産設備の問題だけでなく、人員削減など、やりたかったことがあったのではないでしょうか。
それが黄金株という形になると、昔の市場開放時に散々批判された記憶がありますし、今回はその使い方がまったく足りていないように感じます。もし鉄鋼の関税が「日本製鉄の代償」として引き下げられるのであれば良いですが、米国企業になりたかった日本製鉄としては、関税が高いままだと、資本を捻出することさえ難しくなるでしょうね。まあ、そこら辺は今後の関税の動向を見ながら考えましょう。
イスラエルとイランの問題に関しては、国同士でドンパチやっていますが、その間の国々は本当に怖くないのでしょうか?間違って落とされたらどう対応するのでしょうか?こうした流れで、週末のNY市場は下落しましたが、日本株は夜間に回復しています。明らかに下げすぎでしたが、簡単に戻ってしまうと、どこから買うべきか困りますよね。
現在は、上昇する可能性があるのか、関税問題やその後の市況を考慮して投資すべきか、あるいは無難に行って今の市場を無視しておくのか、難しい判断のところです。まずは、好業績が見込まれる銘柄や、運用者好みのROE(自己資本利益率)を重視して投資するのが良いかもしれませんね。
4935リベルタ、7564ワークマン、1926ライト工