記事(6/11お昼の講義)

朝から「ホルムズ海峡封鎖」だとか、「米国が再び攻撃」だとか騒がしい話が飛び交う中で、植田総裁の入院というニュースまで出てきて、市場には微妙な不安感が漂っていました。加えて、テック市場では資金不足が意識される状況も続いていました。そんな中で相場は3月安値から直近高値までの3分の1押しを達成し、「意外に堅いな」と感じていたところへ、「攻撃終了」という報道や、昨日のキオクシアに関するレポート内容の再評価のような流れが重なり、テック株が一気に買われたんですよね。

あっという間に日経平均は64000円台まで戻し、強さを感じさせる一方で、「ここからは乗りにくいな」という水準に来た途端に失速してしまう。こういう動きになると、正直なところ我々の感覚ではなかなか手が出しにくいですよね。

流れとしては、結局のところ記事の解釈次第という部分も大きいですし、AI売買の反応速度もあまりに速い。経済そのものを読むというより、「どう需給を作り出すか」という雰囲気が強くなっているように感じます。

追証の話も極端で、ネット証券を利用する投資家の中には「全く問題ない」という声がある一方、対面取引中心の投資家や昔ながらのスタイルで運用している人たちはかなり厳しい状況に置かれているようです。この温度差こそが、今の市場が抱えている歪みなのかもしれません。

資金需要が大きく変化し始めたきっかけの一つはスペースX関連だと思っています。未公開株市場でも高値で取引されていることから、現物株を求める動きが強く、そのための資金作りも活発になっています。そうした背景もあってテック株には換金売りが出ていたのでしょうが、各種レポートを見ても分かるように、需給は悪化していても企業業績そのものが急激に悪くなったわけではないんですよね。

結局、自分はそこが一番大事な判断基準だと思っています。需給と企業の実態は必ずしも一致しない。その違いを意識しながら見ていくことが、今の相場では特に重要な気がします。

9025鴻池運輸、4680ラウンドワン、8746unbanked