抑揚がない市場(6/23朝の講義)

日本市場は立会中こそ非常に難しい動きをしますが、引け後の夕場や夜間取引になると意外なほど素直に動きます。昨日もザラ場で見せた強い下値をそのまま反映するような形で上昇していました。夜間のナスダックが多少だれても日本株が強いのは、選ばれた銘柄への投資がまだ続いているという見方が市場に多いからなのでしょう。ここ数日で証券会社のレポートも随分と強気な内容に変わってきましたし、その影響もあるのかもしれません。

というより、多くの投資家がようやくこの相場の強さの意味を理解し始めたという感じでしょうか。半信半疑だった投資家が割り切って買い始めたという印象があります。識者のコメントを見ても「下がる理由がない」という表現が目立ちます。だから実際に下がる理由が見当たらないのでしょう。ただ、日経平均が今より1万円以上低い水準にあった頃には、「株価が高くて買えない」と言われていたわけで、その見方がここまで変わるのも興味深いところです。

背景には、第一四半期の業績見通しが良好と見られていることに加え、半導体関連の伸びを受けて今期だけでなく来期の数字まで織り込み始めたことがあります。さらに最近は2年後の業績予想まで付ける企業も増えてきました。

つまり、「どこまで買うのか」という発想が、来期予想ベースから再来期予想ベースへと切り替わり、市場のギアが一段上がったということなんですよね。ただ、自分としては、その数字はどこかで確認の時間が必要だと思っています。数量が増えることは大事ですが、半導体は市況産業でもありますから、価格面の変動も考慮しなければなりません。

だから本来であれば、行き過ぎた株価に対しては一度立ち止まって確認する時間があっても不思議ではないんですよね。
つまり、この市場は抑揚が少なすぎる気がするんです。

4680ラウンドワン、8136サンリオ、4554富士製薬