銘柄記録6月28日:今週の市場の見方
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
日本最大の金融グループ。日銀の利上げは、ROEやROAの改善につながる可能性があるセクターの代表格と見られている。26/3期は3年連続で過去最高益を達成し、27/3期も最高益更新を目標としている。日銀が26年末から27年初めにかけて追加利上げを実施するとの見方もあり、その確度が高まれば、海外投資家から邦銀への評価が変化する可能性もある。第一四半期から業績は堅調に推移しているだけに、その内容は引き続き確認しておきたい。
9007 小田急電鉄
31/3期までの中期経営計画では、高い利益成長と業界トップクラスの株主還元方針が示されていると評価する見方が多い。一方で、株価は一定程度これらを織り込んでいるとの声もある。本格的な企業価値向上には、30/3期竣工予定の新宿駅西口地区開発後を見据えた新たな成長戦略が重要になるとの見方もある。不動産販売や運賃改定による収益改善が期待される一方、交通事業では投資負担も見込まれており、そのバランスを見極めていきたい。
6758 ソニーグループ
業績は堅調で、5,000億円規模の自社株買いも実施しているが、昨年11月以降は株価の調整局面が続いている。AI関連企業と比較した際の成長期待や、エンタテインメント事業へのAIの影響などが意識され、PERは28/3期予想で13倍台と低い水準にある。IR発信がやや少ないことから材料不足との見方もあるが、27/3期の営業利益には会社計画を上回る余地があるとの見方もあり、企業の変化を継続して見ていきたい。
3402 東レ
27/3期および28/3期以降は、構造改革費用として年間300億円、100億円規模の経常損失を見込んでいることから、減益を意識した見方が続いている。ただ、株主還元への姿勢には定評があり、自己株式取得を実施できる体力もあるとみられている。機能化成品の電子情報材料や繊維事業の収益性は十分評価されていないとの見方もあり、炭素繊維複合材料の競争力や航空機需要の回復動向も含め、引き続き注目しておきたい企業である。
