6月26日:今日の市場の見方

期待が不安を上回るという見方はできますが、その一方で期待のハードルもかなり高くなってきており、一般株にとっては少し難しい市場になっている気がします。これまで十分評価されていなかった小売業の中でも、業績が良いタイプの企業がようやく少しずつ動き始めていますし、ある意味ではファーストリテイリングの動きは象徴的ですよね。高島屋を見ていても、これまでとは少し違う流れが出てきたように感じます。

ですから、基本的には日本企業全体の状況は良くなってきていますし、インフレへの耐性も徐々についてきたと思っています。米国も、実質的には所得税負担が軽くなったような環境の中で、消費は堅調ですし、一定のインフレ水準に収まっているように見えます。個人向けクレジットの問題はありますが、住宅関連も少し持ち直す動きが見え始めていますし、ガソリン価格が落ち着いてくれば、自動車関連にも変化が出てくる可能性はあると思うんですよね。

だから、自分としては北米事業を持つ企業が面白いと考えていますが、その判断基準がROEという考え方で固まってきたようにも感じます。その流れの中で、半導体各社は来期予想だけでなく、その先の数字まで示し始め、さらに半導体関連機関も再来年の見通しを公表したことで、市場の見方が大きく変わってきました。

そうした「期待」と「不安」が交錯するタイミングでマイクロン・テクノロジーの決算があり、市場全体としては期待がさらに膨らみました。物色も個別株中心へ移ってきていますから、期待の大きいキオクシアへ資金が集中するのも自然な流れなのでしょう。先ほど書いたファーストリテイリングや、株主総会で強気な姿勢を示したソフトバンクなども、結果的に日経平均への寄与度が高い銘柄になっていますよね。

ただ一方で、汎用品を扱う企業が堅調なのも事実ですし、韓国企業の減産については少し気になるところです。市場の流れに何らかの変化が出始めているようにも感じますし、それに伴って、企業ごとの選別が少しずつ進んでいく可能性はあると思っています。