6月30日:今日の市場の見方

市場は少し落ち着いてくるようにも感じますが、半導体関連には物色の変化が出始めた印象があります。それでも、増益率などを考えればキオクシアが中心という見方は変わらないのでしょう。ただ、汎用品関連はピーク感も意識される局面にあり、過熱感もあることから、今後は新たな材料や確認事項が必要になるかもしれません。そう考えると、低位にある銘柄の見直しという視点も出てきそうです。

つまり、自分は過熱した銘柄は追い掛けないタイプですが、一通り確認が済めば、物色対象が少しずつ変わりながら広がっていくという考え方です。これまでのように一部銘柄へ極端に集中した相場には、どこか限界があるようにも感じています。例えば、電設関連は株価水準も比較的低いものが多く、データセンター建設には欠かせませんし、発電所や電力供給、さらにはインフラ整備も必要になる分野です。

そこに政策面から上下水道工事の整備が進む流れや、工場設備に関わる企業なども加われば、本来の市場は経済効果が波及する周辺分野へ広がっていくのが自然な姿だと思うんですよね。これまでのような一本釣りの物色は少し特殊だった印象があります。今日のきっかけがキオクシアだったとしても、「設備投資」や「インフラ」という少し広い視点で見られるようになれば、市場全体としても良い流れになるような気がしています。

今回の相場では、キオクシアで社員500人以上が億単位の資産を持ったとか、上場企業の役員でも億単位の資産になった人が相当数増えたという話も耳にします。現場から離れた立場の人ほど資産として保有し続け、結果として大きな利益になったのでしょう。一方、現場で日々相場を見ていると、あれこれ気になってしまい、「売ったら上がる」ということも少なくありません。

そうした売りが一巡した後だからこそ、今日あたりは市場の方向性も少し見えやすくなるのではないでしょうか。配当環流が多い日でもありますから、できれば幅広い銘柄へ資金が向かってほしいところです。

悪い材料については一通り確認したという前提に立てば、ここからは良い部分を探していくことが大切だと思います。そういう見方ができるようになったこと自体、市場の物色が少しずつ広がってきた証拠なのかもしれません。