夏の分岐点(7/13朝の講義)

この夏の最大のポイントを迎えたような局面ですね。ここをうまく抜け出せれば、お盆前までは比較的落ち着いた展開も考えられます。ただ、抜け切れずに終わったり、TSMCの決算が市場の期待に届かなかったりすると、バカンスシーズン前ということもあり、売買が一方向に偏りやすくなる可能性があります。一方で、ここをしっかりこなせれば、その先には好調な決算発表が控えていますし、NT倍率の動きを踏まえると、大型株にも再び視線が向かう場面が出てくるかもしれません。

また、米国・イラン情勢を背景に原油高を織り込んで慎重な業績予想を立てていた企業も、足元では原油価格の落ち着きや政府の支援などによって、想定以上に業績を維持しているという見方が広がる可能性もあります。

こうした甲乙つけがたい状況の背景には、日経平均がまだ25日移動平均線を明確に上抜けられていないことがあります。その要因の一つだったETFの配当金捻出売りによる需給の重しが解消され、押さえ込みがなくなれば、相場としては前向きに評価されやすくなるのではないでしょうか。

ただし、「半導体は一巡した」という見方だけで一般株へ一気に資金が向かうかというと、少し疲れも見えている印象があります。一度相場全体が整理された後に物色の変化が出てくる方が、自然な流れではないかと思っています。

いずれにしても、市場参加者のモチベーションはかなり改善してくる可能性があります。売るにしても買うにしても方向感が出やすくなり、先週のように「引けで売られる」という前提が薄れてくれば、投資家ももう少し積極的に動きやすくなるでしょう。

最近は低位の値がさではない銘柄にも少し動きが見え始めています。個人投資家がそうした銘柄にも遊び心を持って資金を向けるようになれば、また違った意味で面白い相場になってくるかもしれませんね。

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