なぜ頑張る?(4/30お昼の講義)


理屈としては分かるんですが、しばらく休んでいた半導体がここにきて妙に強くなってきたことで、市場は少し混乱しているように見えますよね。サムスンの内容が良かったとか、インテルが良かった、今日はアップル、東京エレクトロン、村田という流れを見ると、期待感が乗っているのは確かなんでしょう。ただ、その銘柄を持っていたら一度売っておきたいという心理も同時に働くはずで、非常に短期的な心理を突いた売買になっている印象があります。もちろん、投げる側もまた短期的な心理なんですがね。

とはいえ、中東情勢を冷静に見るとやはり違和感があって、原油の動きを見れば、少し前の「戦争はあまり関係ない」という局面ではなくなってきていますから、どうしても不気味さは残ります。国際的な緊張の中で半導体株が買われる構図も、これまでのように資金が潤沢な局面ならまだしも、米国では税還流も一巡し、前期決算の発表も終わっている状況ですから、これからはより経済実態を意識した見方が強くなっていくはずなんですよね。

下げる局面になれば、結局はデータセンターのコストだとか、クレジットの問題だとか、そういった理由が持ち出されるんでしょうが、今の買い方はどこか無防備に見えてしまうんです。市場に資金があるのであれば、他にも下げている銘柄に目を向ける余地はあるはずで、ここまで特定分野に偏った物色はあまり健全とは言えない気がします。特に6月以降はその傾向が出やすいのではないでしょうか。

だからこそ、あるタイミングで急に下げる場面が出てくる、そういう展開も十分にあり得ると見ておきたいですよね。

5543新日本電工、2782セリア、1443技研工