7月2日:今日の市場の見方
自分は少し神経質なところがありますし、心理学もそれなりに勉強してきたので、相手の言動や態度から「何か変わったな」というのが分かることがあります。株式市場も「想定」という名の想像力が非常に強い世界ですが、自分はそういう空気を感じたらはっきりするという、心のバイアスを壊す性格なんです。結局のところ、どんなに頑張っても「手が合わない」「相性が悪い」と感じるものはあるんですよね。そういうものは、どう足掻いても無理なものは無理という結論になります。証券マンとの付き合い方も同じですし、アナリストの考え方も同じです。つまり、なんか理解しにくい説明やタイミングの悪さを考えたら、もう相手しなくなってしまいます。
この市場でも、以前そうして距離を置いた村田製作所や安川電機は、その後ずいぶん高い株価になりましたよね。もちろん、そういう失敗もあります。ただ、その間の苦痛を考えれば、自分としてはそれで良かったと思っています。一方で、オンコリスバイオや過去の日本郵船、商社株、昨年からの電線株などは、大きなストレスを感じることなく取ることができました。もちろん時間はかかりましたし、途中でイライラする場面もありましたが、そこには業績への信頼感と割安感があったから安心して持てたんです。さらに、タンカーレートの上昇や新薬、データセンター向け電線需要など、収益を押し上げる材料が後から加わってきました。
結局は、自分が理解しやすく、自分の得意な分野で勝負できるタイミングを待つことが大切なんですよね。今まさに上がっている銘柄でも、どこか肌に合わない、しっくりこないと感じるなら、そこは自分で決断しなければなりません。株式投資で一番大きな損失要因は「苦痛」だと自分は思っています。よく「損切りができない」と言われますが、自分は精神的な負担が大きいと感じたら、たとえ底値に近くても一度手放します。そうしないと相手も疲れるし、自分も疲れてしまい、結局は良い結果につながらないんですよね。
もっとも、自分が投げたあとに株価が大きく上がることもあります。それは、それでアク抜けして楽になったということなのでしょう。だから自分は、そこで気持ちを切り替えて、新たに大きく育つ可能性のある銘柄を探します。現状では、その候補として化学株や好業績の金属株に注目しています。まだ見ぬ新技術だけを追うよりも、現実の収益に裏付けられた企業のほうが、この市場には多いように感じます。本格的な出番は秋以降かもしれませんが、価格面的には今が旬なのかもしれません。
