6月22日:今週の市場の見方
アドソル日進、最高売上・最高利益達成!今後の成長戦略を解説
今週の見方
現在の市場は不透明要因が多く、現状の買い要因の多くは上昇したから、その理由を求められた物から来ていると感じています。例えば、半導体の上昇は確かにエヌビディアの高い成長が評価されている部分がありますが、その伸びは5月下旬のものであり、個別に見たときに水準は低かったと言えます。半導体の売上は確かに伸びているものの、関税の駆け込み需要なども影響しているため、月次で見たときには調整気味です。SOX指数の循環を考えると、新規投資は慎重になるべきだと考えています。つまり、現時点では「本物」かどうかを見極める段階だと思います。
市場の現状と課題
今週の市場は需給面が微妙であり、過去には配当環流相場と言われていましたが、最近では配当環流先買い売りといった逆に下落する需要が見られます。さらに、欧米年金の中間決算を控えて動きにくい状況です。加えて、関税猶予の期日が近づいており、イランに対する米国の参加問題も懸念材料です。こういった状況では、半導体株が上昇しているのは理解できますが、空売りも多いため、無理を避けるべきです。
また、現状では日米交渉は進展しておらず、G7各国の論調も米国が主導しており、UKに対しては「礼」があるようです。こうした中で、少なくとも上昇していない銘柄や、過熱していない好業績株に注目しています。
今後の展望
この時期は2月物決算が発表される時期でもあり、サービス業や内需型の企業に注目すべきです。特に、インバウンド客がネットなどを見ると「高級品は買わない」「百貨店売り」などと書かれているが、どうしてそういう書き方になるのか?人が来ただけ儲かる商売もあるし、外食産業は上手く乗り切った物も多い。低価格が売れ筋という傾向も見られます。外食産業などはうまく乗り切った企業も多く、そうした企業の決算に注目するべきです。また、好決算の銘柄や、6月高配当銘柄は、今後の市場での反発を狙える可能性があるため、注視する価値があると思います。
最後に
市場の動きに関して、動くものにだけ投資するという戦略が一般的ですが、情けない投資も意外に「勇気ある」ものとして評価されることもあります。今後、半導体の陰に隠れた銘柄や急落した銘柄が反発する可能性もありますので、注意深く市場を見守りながら投資をしていこうと考えています。