動きがちょっと違う(7/2朝の講義)

市場の動きが理想と少し違うのは、半導体の良い面も悪い面も理解したうえで買われるはずだった昨日の日本市場です。しかし、イランと米国を巡る材料が一巡したこともあってか、AIアルゴによる売りが出たような印象もあり、上値は思ったほど伸びませんでした。もっとも、それまでの売買代金が異常なほど膨らんでいましたから、そこからさらに上値を追うには少し難しい局面だったのかもしれません。

そうした抵抗感があるなかで、ナスダックでは前日に上昇していた銘柄が反落しました。設備投資や生産増強そのものは業界にとって前向きな材料ですが、一方で半導体指数を維持する難しさや、データセンター事業の収益性といった課題も本来は見ておかなければならない部分です。それらを無視して買われてきた反動もあり、「今回は単純には買えない」という見方が広がり、改めて銘柄を選別する動きが強まってきたように感じます。

ですから、市場が通常の姿に戻ろうとしていると考えれば良いのでしょう。その流れのなかで、日本市場でも金融株や内需株といった、半導体ほど注目されてはいないものの、同様に好業績を維持している企業へ資金が向かうようになれば理想的だと思います。平年より高い収益水準にある企業が見直されるような展開があれば、市場全体にも広がりが出てくるはずです。

ただ、今の投資家は値動きの大きい銘柄へ目が向きやすく、企業そのものや経済の変化を踏まえて投資するという視点は、まだ十分ではないようにも感じます。

そういう見方ができるようになれば、市場はもっと強くなれると思うんですがね。

1945東京エネシス、4401ADEKA、6336石井表記