4月30日:今日の市場の見方

本当に朝起きてみないと分からないですし、どの論議やニュースで市場が動くのか読めないから、日々しんどいですよね。そこに原油が急騰してきているうえに円安ですから、本来は無いと思っている為替介入ですら頭に入れておかないといけない状況です。ただ、以前から話しているように、連休前は買い戻しやメモリの過熱的な値上がりで相場になっていたとしても、電線株や半導体株のPERはかなり高い水準にあって、どう見ても一度休まないといけないタイミングで駆け上がっていたと思うんですよね。それに加えて、先日のレポートでも触れた原油高の影響は、代替輸入ができていると言ってもコストは高いですし、品質の違いもあって、そう簡単に景気を維持できるものではないと思うんです。

だから企業の見通し全体としては「慎重」にならざるを得ないですし、前期は良くても今期はどうかという話になると、これまでは不透明としていたイラン問題を、逆に織り込もうとしているような動きも見えますよね。そう考えると、この市場は相当ややこしいというか、本来であれば先行していたTOPIXの動きの方が自然で、日経平均の動きの方がやや特殊だったとも言えると思います。

こうした感覚を引きずったまま連休明けを迎えると、裁定買い残もそれなりに積み上がっていますし、信用買い残も多い中で、取り組みだけで上がる展開には限界があるでしょう。ですから、株価水準と実体経済を見比べながら考えると、仮に半導体を買うにしても、一度過熱感を冷ますプロセスが必要だという見方になりやすいですよね。

そこで“対角”にある不動産や銀行、あるいは商社といったところの狙いは正しかったんですが、こちらも単純に上がり過ぎている面は否めません。結果として少し疲れというか、飽きのような感覚が出てきて、いったん休むしかないという気分にもなります。自分はこの局面では不景気寄りの視点に軸足を置いていますが、ノンバンクや資産運用系の企業は環境的に有利に回っているようにも見えますし、政府が掲げる技術分野についても、少なくとも現政権の間は動きやすいのではないかという印象はあります。

米国への投資も、バカンス前にはある程度具体的な話が出てくるはずですし、いまはむしろ実務ベースで物事が進んでいる段階でしょう。そう考えると、現状で分かりやすいのはそうした分野になるのかもしれませんし、あるいは二桁台で誰も見向きしていないような銘柄、いわゆる売られ過ぎのところに目を向けるという見方もあり得るのかもしれませんね。