4月28日:今日の市場の見方

自分は少し変わっているところがあって、いわゆる天邪鬼的な部分があるんですよね。人が買えないと思う場面では逆に買いに行く癖がありますし、今のように多くの人が儲かっている相場はどうにも好きになれないんです。特に昨日の市場なんかは、朝の強さがあまりにも極端で、本来であれば月内最終日は引けにかけて弱くなるというのが一般的な見方ですから、その前提を意識した駆け引きが欲しかったんですよね。それが最初から「一方通行」になってしまうと、やる気が削がれてしまって、つい空売りを積み上げてしまうんです。

まあ、自分の感覚が少しズレているのかもしれませんが、昨日の市場は一時、わずか3銘柄で日経平均を800円以上押し上げていたわけでして、確かに「儲かる」「読みやすい」としても、水準がここまで上がると翌日も同じ評価が続くとは限らないと思うんですよね。これが平常時ならまだ理解できますが、大型連休前であり、かつ月内最終日という条件が重なると、少し慎重に見てしまいます。つまり、その種の売りが出やすい環境でありながら、実際の口座には売る株が残っていない、売れるのはむしろ動いていない銘柄だけ、という状況だったのではないかと感じています。

自分としては、昨日の動きはそういう市場構造の表れだと解釈していますし、水準の高さと物色の集中がやや行き過ぎているようにも見えます。株価そのものの水準もそうですが、売買代金の寄与度上位で全体の4割近くを占めるような状況になると、市場は次第に上がりにくくなるというのが一つのセオリーですよね。今回は昨年秋のように集中によって一段抜けた形ではありますが、どこかで歪みが表面化する可能性は考えておきたいところです。

今は「儲かっている企業を買う」というのが基本のスタンスだと思いますが、この状態が2カ月も3カ月も続くとは考えにくく、どこかで一度止まる場面は来るはずです。そう考えると、足元で下げている原油や為替の影響を受けにくい分野に目を向けることも一つの考え方になる気がします。全体としては原油問題を起点に来月以降は値上げの流れが強まりそうですが、それ以上に「物が足りない」という側面も無視できません。政府は原油を6割確保していると言いますが、例えば東京ガスが基本料金を引き上げるような動きも出てきていますから、この流れの中で企業業績が圧迫されていく可能性は意識しておくべきだと思うんですよね。